家財リストの作り方:保険請求に備える完全ガイド
住宅の保険や賃貸住宅向けの保険には、費用に見合うだけのメリットがたくさんあります。ただし、大切なのはお金だけではありません。安全と安心もかかっています。しっかりした家財リストがあれば、火災や水害などの災害で壊れたりなくなったりしたモノについて、補償を受けやすくなります。
持ち物をすべて詳しくリストにしておけば、何がなくなったのか、何が壊れたのかを正確に証明できます。保険会社や、損害を与えた相手ともめたときには、これがとても重要です。
この記事では、保険のための家財リストの作り方について知っておくべきことをすべて解説します。災害が起きても、しっかり守られるようにしておきましょう。
補足:日本では、家具や家電、衣類などの家財は、火災保険の「家財」補償(家財保険)で守られるのが一般的です。補償の内容や必要な書類は保険会社や契約によって異なります。
家財リストとは?
家財リストとは、自分が持っているモノの一覧です。このシンプルなリストが、保険に加入するときにも、保険金を請求するときにも欠かせません。
保険に加入するとき、保険会社から家財の評価額を聞かれることがあります。それによって、どのモノが補償の対象で、どのモノが対象外なのかがわかります。
保険金を請求するとき、保険会社は家財リストの情報をもとに、壊れたモノや盗まれたモノの価値を判断します。
家財リストが大切な理由
家財リストが保険の大切な一部だということをご存じでしたか?
米国の保険情報協会が 1995 年から 2020 年にかけて実施した 9 回の調査では、半数以上の住宅所有者が、保険会社に損害を示すためにモノのリストを作ったことがあると答えています。2020 年の Triple-I 消費者調査では、住宅所有者の 43% が家の中のモノのリストを管理していると回答しました。この調査によると、米国の南部と西部の住民は、北東部や中西部の住民よりもリストを作っている割合が高くなっています(48% 対 39%)。
家財リストが重要なのは、保険金を請求するときに、請求するモノが事故の時点で確かに家にあったことを証明する必要があるからです。しっかりした家財リストという記録がなければ、請求の手続きを進められないかもしれません。
最新でしっかりした家財リストがあれば、保険金の請求がスムーズになります。保険金を請求したことがある方なら、それがどれほど大変かご存じでしょう。損害が起きた時点でそのモノが家にあったことの証明など、保険会社に求められるものをすべてそろえなければなりません。リストがなければ、これは簡単ではありません。
家財リストのそのほかのメリット
持ち家の方も、賃貸住まいの方も、民泊などの短期貸しをしている方も、家財リストにはそのほかにもたくさんのメリットがあります。
たとえば、家の一部屋か二部屋を人に貸している場合、借り手が使う家具をすべて正確に記録しておくことが大切です。貸している期間が終わったあとに何かが壊れていたり、なくなっていたりしたら、借り手の責任をはっきり示せます。
持ち物がどの程度傷んだかを記録するのにも使えます。たとえば、契約終了時に部屋を確認してソファのクッションにシミを見つけたら、家財リストを見て、いつシミができたのかを判断できます。貸している期間中にできたシミなら、借り手が損害を弁償する責任を負います。
Airbnb などの短期貸しで収入を得ているなら、家財リストは物件の信頼性を保つのに欠かせません。
家財リストの作り方と管理のしかた
家財リストを作って管理する方法は 3 つあります。紙に書く方法、パソコンの表計算ソフトを使う方法、そしてモノ管理アプリを使う方法です。どれを選ぶかは、好みや手元にあるものしだいです。
デジタルの時代には、スマホやパソコンで記録を管理するのがこれまでになく簡単になりました。
紙
パソコンやスマホのアプリが普及する前は、家の中のモノのリストは紙とペンで作るものでした。手軽でお金もかからないので、この方法は今でもとても人気があります。ただし、時間がかかり、書きまちがいも起きやすいのが難点です。
紙でリストを作るなら、家具、家電、衣類、インテリア用品など、家にあるモノをすべて書き出すだけです。それぞれに、メーカー、型番、シリアル番号、購入日、購入価格などの簡単な説明を添えます。状態がしっかり記録に残るように、いろいろな角度から写真を撮っておきましょう。
紙の家財リストでは、すべての持ち物を手軽に把握する方法がありません。ファイルや整理の仕組みをきちんと整えていても、特定のモノを探すのに何分もかかるでしょう。
表計算ソフト
表計算ソフトは紙のリストよりずっと効率的ですが、それでも最善の方法とはいえません。
持ち物をすべて表に並べると、内容が膨大になりがちです。さらにモノをカテゴリに分けると、どんどん複雑になります。効率よく使うには、Excel や Google スプレッドシートなどのソフトにかなり詳しくなければなりません。
それでも、デジタルのリストなら、キーボードを何回か叩くだけで必要な情報がずっと見つけやすくなります。
モノ管理アプリで家財リストを作る
Nest Egg モノ管理アプリなら、モノの記録と管理がとても簡単です。iOS 版の Nest Egg Lite は無料で、最大 25 点まで記録できます。有料の iOS 版は買い切りで、登録数は無制限です。
Android やパソコンで使いたい方には、Nest Egg Cloud があります。リストを Web、iPhone、iPad、Android で同期でき、家族と共有することもできます。緊急時に何がどこにあるか全員がわかりますし、いちばん高い靴をどこにしまったか忘れることもありません!
Nest Egg では、持ち物の写真を撮って、キッチンや寝室などのカテゴリに入れておくだけで、あとから簡単に見つけられます。レシートや、保証書、請求書などの関連書類も写真で残せます。これで、何かがなくなったり壊れたりしたときも、保険金を請求する前に大事な情報をすべてアプリで確認できます。
家財リストを始めるためのコツ
どこから手をつければいいかわからないと、家財リスト作りは大変に感じるかもしれません。正しく始めるためのコツをいくつか紹介します。
基本から始める
小さく始めて、少しずつ広げていきましょう。まずは宝飾品、電子機器、大型家電など、家の中でいちばん価値の高いモノから。そのあとで衣類や靴に広げます。
形見の品など、金銭的な価値は高くなくても思い入れのある大切なモノを入れてもかまいません。
大型家電の写真を撮る
洗濯機、乾燥機、オーブンやコンロ、冷蔵庫、冷凍庫などの大型家電がたくさんあるなら、今の状態がはっきりわかる写真を撮っておきましょう。盗まれたり壊れたりしたときに、事故の前はどんな状態だったかを保険会社にはっきり示せます。
最近買ったモノを家財リストに加える
保険のための家財リストでいちばん大事なことの一つは、こまめに更新し続けることです。家電や家具から、衣類、工具、電子機器まで、最近買ったモノはすべてリストに加えましょう。
最近買ったモノを記録するときは、次の情報を入れます。
- 購入日
- モノの説明
- 購入した店
- 購入価格(できればレシートも)
そのモノならではの特徴や、カスタマイズしたかどうかなど、関係がありそうな情報もほかに記録しておきましょう。
衣類をカテゴリごとに数える
家財リストを作るときは、時間をとって衣類をカテゴリごとに数えておきましょう。面倒で無駄に思えるかもしれませんが、盗難や損害のときにどれくらいのお金を失う可能性があるのかがわかります。
まず、衣類をすべて確認して、トップス、ボトムス、靴、小物などのカテゴリに分けます。新品で買ったか中古で買ったかもメモします。次に、カテゴリごとの点数を数え、価値を書き留めます(正確な値段を覚えていなければ見積もりで大丈夫です)。
それから、カテゴリごとの合計金額を計算して、衣類の種類ごとにいくら使ったかを確認します。盗難や損害に備えてどのカテゴリを優先して守るべきかがわかります。靴のように、よく使うためにすり減りやすい衣類もメモしておきましょう。
高価な宝飾品、毛皮のコート、ブランドの服などの高級品を持っているなら、鑑定を受けて、損失に備えて保険をかけておきましょう。家計を守れるうえ、請求するときに価値を証明しやすくなります。
家の外にあるモノも記録する
トランクルームを借りているなら、中にあるモノとその状態も記録しておく必要があります。ボートやキャンピングカーなど、家に置いていない貴重品があるなら、保険の対象に含められるように今の状態を記録しておきましょう。
家財リストに入れるべき項目
家財リストには、モノごとの説明、価値、置き場所を入れます。シリアル番号など、貴重品を特定できる大事な情報も記録しておきましょう。
家財リストを作るときに、モノごとに入れるべき項目は次のとおりです。
- モノの説明
- メーカー、型番、シリアル番号(わかるもの)
- 鑑定額または購入価格
- 入手先(どこで買ったか)
- 入手日(いつ買ったか)
- 購入時のレシート
- 状態がはっきりわかる、いろいろな角度からの鮮明な写真
- 現時点で買い直すとしたらかかる費用の見積もり
写真か動画か:家財リストにはどちらがいい?
家にあるモノをすべて写真に撮っておくのはよい習慣で、家の中のモノのリスト作りの出発点にもなります。部屋全体、特定の場所、引き出し、クローゼットなど、大事だと思うモノや価値があるモノは何でも撮っておきましょう。
型番やシリアル番号があるモノは、それを写真に撮って家財リストに加えます。
家全体を動画で撮って、持ち物すべての全体像を残しておくこともできます。もっときちんとしたリストを作る時間がとれるまでの記録として役立ちます。
保険金を請求するときに写真や動画を添えると、手続きが早く進み、受け取れる保険金も最大限にしやすくなります。
家財リストを安全に、すぐ見られるように保管する
家財リストは常に安全に保管しましょう。紙のリストなら、金庫や耐火ボックスに入れて鍵をかけ、コピーを何部か作って別々に保管します。表計算ソフトのリストなら、パスワードで保護したドライブに保存し、すぐに開けるように、ロックをかけたオンライン版もアップロードしておきましょう。
Nest Egg のようなアプリなら、リストをクラウドに保存できるので、どこからでも見られます。端末をなくしたときや、事故や空き巣の被害にあったときに家にいなかった場合には、特に役立ちます。
次の点も覚えておきましょう。
- 使っているリスト管理ツールのプライバシー設定を読んで理解する
- 情報が非公開に保たれるようにする
- 家財リストに自宅の住所を書かない。誰かにリストを盗み見られたときに、危険な立場に置かれるおそれがあります
- 保険の証券番号と事故受付の電話番号をリストに書いておけば、必要なときにすぐわかります
- 万一に備えて、家族の大人全員が家財リストを見られるようにしておく
まとめ:家財リストはしっかり作っておこう
保険のための家財リストを作るときは、時間をかけて、できるだけしっかり作りましょう。大切なのは、保険金を請求することになったときに、必要な情報がすべて手元にそろっていることです。
Nest Egg モノ管理アプリを使えば、入力、整理、管理にかかる時間と手間を大幅に省けます。今日から無料で家財リストを始めましょう!



